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2011年5月26日木曜日

初夏


藤棚の下をくぐると妖艶な香りが頬を撫でる。熊蜂であろうかしきりに蜜を求めて飛び回っている。ツツジやモッコウバラ、そしてケシが咲き始めた。花菖蒲も和を代表する紫の控えめでありながら高貴な品格を醸している。日本の初夏は紫が似合う。紫は平安の昔から日本人の心の拠り所であるのかも知れない。これから来る梅雨との間の心落ち着く束の間の時間を癒してくれる。
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